日本春蘭
日本の春蘭の中で、葉や花に色や形状、斑等の変異の起きた種類を愛好家間では 日本春蘭と呼び、変異の出方によってそれぞれ名前が登録され、 一般の野生ジジババとは区別する事が多い。 尚、日本春蘭ともなると中国春蘭や台湾春蘭などと共に東洋蘭とも呼ばれたりもする。 |
春蘭(シュンラン)東洋蘭index | ||
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日本春蘭 | |||
東洋蘭と春蘭の花 | |||
春蘭の育て方 | |||
古典園芸植物写真 | |||
リンク | |||
日本春蘭の一例 2枚の写真は沢山存在する日本春蘭の一例。今回当サイトの為に特別に日本春蘭画像を提供して頂いた。 この様に見応えのある「斑」が入っているモノが多い。 この様な斑入りや花変わりの変種がが日本春蘭と呼ばれ、 野山で自然に出現する確率は低い。 現在、日本春蘭各種は東洋蘭などを専門に販売している ネット通販ショップなどで良い品を入手可能だ。 蘭は苔巻き等になって送られて来る事が多い。 |
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ジイババ(一般自生シュンラン) 葉や花に特に何の変異も見られない一般の自生春蘭は日本春蘭とはあまり呼ばず、単にシュンラン、或いはジイババ(ジジババ)と呼ぶ事が多い。当サイトの主役でもある。 日本春蘭と呼ばれる変異種とは違い、野山に一般的に見られるこのジジババではあるが、 よく見ると多少の個体差は存在する。 葉の幅が狭く折り目が深い(細い)タイプ、葉の幅が広く折り目が浅いタイプ、 葉が針鼠の様に一直線に立ち上がっているタイプ、逆に葉が垂れているタイプ、 花の幅が広いタイプ、そしてやや細いタイプなどがそうだ。 尚、葉の色に関しては北斜面など、暗い環境にある固体程濃く、 西斜面などの日差しのきつい環境にある固体程葉焼けし薄い黄緑色となっている場合が 多い様だ。また、これまで自生地を見てきた限りでは、どちらかというと日当たりの強い環境にある株群の方が 花は付いている傾向が観察された。 また匂いに関して言えば、本来日本産は中国春蘭などとは違い、多くの場合、香りは無いか、或いは花に鼻を近付けて やっと微かに感じる程度のものが殆んどな為、余り認識するには至らなかったが、気のせいかこの香りに関してもやはり 日当たりの強い場所に生えている株の花の方が多く匂うような印象だ。 もちろん暗い場所に生えている株の中にも比較的匂う花も存在したが、 ある南西斜面で日当たりの割と強い自生地で遭遇した株は、周囲に匂いを漂わせていた程。 その漂うセカンドノートで初めて”何か近くに香る花が在る・・・、”という事に気付いた程だ。 因みにそこまで漂う場合、花に鼻を近付けて感じるファーストノートと、空気中を漂い、湿度や空気と混ざり合った状態の セカンドノートは若干匂い方が違ってくるので最初は「春蘭の匂い」とは解からなかった。 もちろん周囲には他に匂う植物は無い状況である。(和歌山) |
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ネットオークション等での日本春蘭チェックポイント |
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一般の通販WEBとオークションでの商品の見方の違い 通常、大量に販売するWEB通信販売ショップ等で日本春蘭やその他のラン等を購入する際は各ショップの販売数の多さなどからとてもラン1本1本の根の写真や 葉先の写真までをホームページ上で全て掲載する事はほぼ不可能であり、 その様な事はまずあり得ないが、 ”1品、及び数品”しか出展しないネットオークションの様な場では 状況がやや違ってくる。 オークションでは「根」の写真が掲載されている場合は、よく見よう。 オークション出品者の多くは、販売がそれ1本だけ等、一度の出品数が少ないため、出品に際し商品の写真撮影などに融通が利く場合が多い。 そのため出品者の中には植え込み鉢から日本春蘭を出し、 デジカメで撮影した春ランの根の写真もオークション画面に掲載する人も少なくない。 日本春蘭と言っても「花」は一時的なものであり、 1年を通しメインに鑑賞するのはやはり「葉」となり蘭は葉先が命だが、 オークション出品者がこの「根」の写真を掲載している場合はよく見るべきである。 白く半透明に新しく伸びている活き活きとした根の部分がある株だったり、 逆に痛んで弱った株などはこの「根」で観て分かる部分が多いのである。 |
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蘭を持つ手や指などで、不自然に覆い隠され”見えない部分”は無いか? 訪販法や特定商取引基準により、一定の責任基準を持って販売している専門WEBショップとは違い、オークションは誰でも参加、 誰でも気楽に出品出来るところが大きな違いだが、 それだけにどんな人間が出品しているか殆んど分からないのもオークションである。 多くのオークションには一応、その出品者を過去の購入者が評価し、 評価を公開するページ等が併設されたりはしているが、 出品者の中には一部、やや具合の悪い商品でも”少しでも良い値で捌きたい”が為、 ”作為的に”商品の本質を隠して出品している人も少なからず存在しているのが オークションだと心得ておくべきだろう。 落札者の心理は「少しでも安く」、出品者の心理は当然その逆である。 だがやはり誠意の感じられない作為的な出品者からは買わない方が無難である。 根の写真を公開しているところまではいいが、故意か、知らずか、 その根の特定の位置を、持つ手指で部分的に隠すカタチで写真を撮り、 その様な画像を掲載している出品者も存在する。 残念ながらその様な出品者を私達も実際にネットオークション上で見た事がある。 根を見せるのなら普通は根の一部分を手で持って撮影したりするのは不自然と 解釈され、その部分が傷んでいる、或いは隠したい問題がある、 と入札を検討している参加者達に考えられても仕方ないだろう。 バルブを見せるならバルブの一部分を手で持ち撮影した写真も意味希薄である。 この様な事例から、 逆に貴方がオークションに出品する際も誠意が感じられる様に工夫した 方が良い事も言うまでもない。 出品者の質を見極める事が出来るか? 東洋蘭や古典園芸植物などを扱っているWEB通販ショップでの購入ととは違い、オークションサイト自体は一切の取引トラブルには関知しないところが多い。 つまり自己責任の幅が広いのもオークションである事を常に心得た上での オークション利用ならば問題は無いが、 先にも述べた通り、誰でも簡単に出品出来るが為、出品者を見極める事がポイントとなる。 中には春蘭なら何でも売れると勘違いしたどこかの主婦が、 その辺の山で盗掘山採りして来たばかりの単なるジイババの粗木状態を日本春蘭と称し、 出品しているお粗末なケースも過去に確認した事がある。 また日本春蘭では無いが、 これもどこかその辺で掘って来た、どう見ても単なる「棕櫚(シュロ)」の若木を、 何と「観音竹、山採り」と称し堂々と出品していた出品者も過去に存在。 確かに発芽間も無い頃の小さな棕櫚(シュロ)の子は観音竹(カンノンチク)と似てなくも無いが、 「山採り観音竹」とは余りにもいい加減である。 プロや愛好家ならばまず在り得ない事を知っている場合が多く、写真で見極めも簡単だが、 詳しく無いビギナーはオークションで不愉快な買い物をしない様にしたい。 |
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